本日、2020年9月10日に行われた『ROAD to ONE 3rd:TOKYO FIGHT NIGHT』のメインカード、青木真也 vs 江藤公洋戦。
青木真也選手は終始グラウンドで試合そのものをコントロール。そして最終3R終了後、大沢ケンジ氏のコーナー前に直行し「お前なめんじゃねーぞ、お前中途半端にやってんじゃねーぞ。」と叫ぶ。そして判定を前にして、怒りをぶつけるかのようにグローブをマットに叩きつける。
3-0で判定勝利した後、ケージ外に向かってさらに怒りを爆発させる。
そして険しい顔をしたONE日本代表・秦アンディ英之氏から副賞を受け取り「おめでとう」と語りかけられた後、怒りはさらに加速する。何をいっているか、はっきり聞こえないが最後に「分かる?おかしいんだよっ!」そう言ってる。
とにかく怒りを爆発させていた。その真意はこのやり取りだけでは測り兼ねるが、試合前から青木選手はとにかく怒りまくっていた。
そしてそれをはっきりと紐解くことが出来る、その後の青木選手のマイクアピールの全文がこれだ。
「おいっ、おいっ、おいっ、蓋開けてみりゃな、蓋開けて見りゃな、ここまでの貧乏くじ引かされると思わなかったよ。おいっ、おいっ、おいっ、よく、この、この混乱は、この混乱は、どうやら自分自身の人生の反映のようだよ。でも、これから混乱はどんどん起きてくだろう。でもね、今なら言える。人生は祭りだ。共に生きよう。おいっ、後ね、後ね、日本の格闘技、盛り上げるって言うんだったら、日本の格闘技、格闘技盛り上げるっていうんだったら俺がここで試合してるのは、おかしいのは分かるだろ! え? わかんねーのか、お前ら? そこまで馬鹿か。オイッ。俺が試合をしたいのは、俺が試合をしたいのは、俺が試合をしたいのは、5年ぶりに、5年ぶりに、5年ぶりに、さいたまスーパーアリーナで試合がしてぇんだよ! オイッ、この意味分かるか? この意味分かるか? 青木真也が人生かけて存在かけてこの想い伝えてんだよ。オイッ、関係者! 関係者! 偉そうな立場で格闘技盛り上げるっていうんだったら、このカード実現してみろよ! 分かってんだろ!」
間違いを恐れずそのまま受け取れば、こう言っているのだろう。
お偉いさんよ、大人の事情ばっかり振り回して、つまらないことやってんじゃねーよ! 格闘技界を盛り上げたいっていうなら、この状況下でカードは一つしかないだろう。さいたまスーパーアリーナ(RIZINを示唆)であいつとやらせろよ。こっちは人生かけて言ってんだよ。やれんのか!
このハードコアで最高にいかした青木真也の想いが実現される可能性はどのくらいあるのだろうか。
仮にだが『ONE』と契約中の青木選手が『RIZIN』のリングに出場するとしたら…。『RIZIN』側は榊原CEOが以前「青木はONE契約終了後RIZINで朝倉未来とかと組んでみたい」と語っており、団体の思想から鑑みても条件次第では願ったりかなったりな話しな気がする。
だが『ONE』側はどうだろうか? 裏側のことは分からないが外資である『ONE』だけに関係者がこの想いをシンガポールまで届けることが出来るのかが今後の大きな鍵となるのではないだろうか。
外資の支社が本社の意向を変えるのは並大抵のことではない。天心 vs 武尊問題の再現となるのか、ならないのか。
実はこれから覚悟を決めて、一番ハードコアに動かなくてはならないのは険しい顔をしていた秦アンディ英之氏を筆頭とした『ONE』関係者なのかもしれない。
「なめんじゃねーぞ」と言われた大沢ケンジ氏が試合後のyoutubeで「もう今後は歯向かわない。結構無理なこと言われても歯を食いしばって受け入れる、覚悟を決めた」と語っていたが…。
今後の動きに注目したい。
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