『RIZIN』の榊原CEOがトフィック・ムサエフ選手の出身国をどうしても「ウズベキスタン」と言ってしまう問題が巷で少し話題になっているようなので、本当の出身国「アゼルバイジャン」がどんな国なのか調べてみました。
ウズベキスタンとアゼルバイジャンはアジアの西側、カスピ海を挟んで東西にある国で両国ともに1991年のソ連崩壊に伴って独立した共和国です。
また、アゼルバイジャンは黒海とカスピ海の間に連なり、アジアとヨーロッパとの境を成す大コーカサス(カフカス)山脈の南側に位置し、ジョージア(グルジア)、アルメニアと共にコーカサス三国とも呼ばれています。
ムサエフ選手の通称が「コーカサスの死神」なのも、ここからきているようです。
アゼルバイジャンは親日国家?
実はアゼルバイジャンは親日国家で、世界で日本人だけが入国ビザ代金無料という特別待遇ぶり。首都のバクーには日本庭園があり、空手や柔道を習う子供が多いんだそうです。ムサエフ選手も首都バクーの出身で12歳の時に空手を始めたようですよ。
親日国家になったのは意外と最近で、2006年にアゼルバイジャンの大統領が来日した際、日本が大好きになり積極的に日本文化を取り入れていったのがきっかけだそうです。そのような経緯で国家としては親日なアゼルバイジャンですが、イスラム圏では日本のアニメ等もあまり放映されておらず、日本が好きになるきっかけになるようなものが少ないこともあり、アゼルバイジャンの人が日本好きかというと微妙なようで、特段意識せずに暮らしている人がほとんどのようです。
ムサエフ選手の『RIZIN』の試合が、アゼルバイジャンの国営放送で放映され、チャンピオンになった際には、国民的英雄として熱烈な祝福を受けたそうなので、『RIZIN』が日本を知るきっかけとして一役買っているかもしれませんね。
「第2のドバイ」と言われるほどのバブリーな国!
「火の国」と呼ばれるアゼルバイジャンは人口約1,000万人。小さな国家ながら油田・天然ガス・鉱石・キャビアといった天然資源に恵まれており「世界一バブルな都市」「第二のドバイ」とも呼ばれていて、ものすごい勢いで発展しているようです。
首都バクーにある「フレイム・タワーズ」はその象徴ともいえるビルで、今後もこのようなSFチックなビルを続々と建造予定のようです。その中には完成すると1050メートルにもなる、世界一高いビル「アゼルバイジャン・タワー」も含まれているそうです。
ただ、そういった収入を国民の暮らしに反映するに至っておらず、物価は安く、貧富の差も大きく、治安はいい方とは言えないようです。

スポーツにも力を入れている!
国家としてスポーツにも力を入れており、特に国民的スポーツのレスリングはオリンピックで23個のメダルをとっており、最近はバレーボールの他にプロリーグができたサッカーの人気も高まっているのだそう。F1グランプリの開催地としても有名なようですね。
また、UFCで活躍するラファエル・フィジエフ選手の国籍もアゼルバイジャンで、空手界のレジェンド、ラファエル・アガイエフ選手、RIZINでもおなじみのヴガール・ケラモフ選手もアゼルバイジャン出身の選手です。
ムサエフ選手も空手の他に、レスリング、テコンドー、散打(さんしょう)をバックボーンとしており、アゼルバイジャンのスポーツ環境が非常に良いことの裏付けと言えるのかもしれませんね。
以上、多くの日本人にとって馴染みがあまりないであろう、アゼルバイジャンがどんな国なのか詳しく調べてみました。
コメント